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あらゆる文書は歴史を紐解く端緒となる

いつの間にか鎌倉幕府の樹立は1192年から1185年に変わっていましたが、他にも大化の改新も645年から646年に変更されたりしているようです。いつ何が起きたかということを覚えることも大切ですが、それはなぜ起きたのか、それが起きたことによって誰が何をして、何がどうなったかを知り、その当時の人達は何を考え、どんな未来を願ったのかを探ることが、歴史を学ぶということなのではと思うのです。士農工商も身分制度ではなく「士」は役人や知識人で武士を表してはおらず、農工商については、そこに上下の関係はなかったため、士農工商という表現は誤りとされた、というのも、なんとなく現代の七面倒臭いなんやかんやにすり寄った詭弁のようにも感じる。

そもそも、学校の授業で習う歴史って全くもってつまらない。歴史というものに興味がなかった私を惹きつけるような授業をしてくれる先生に出会わなかっただけですが、高校生の時にとある本にであって、歴史の面白さに目覚めたのですが、時すでに遅し。高校卒業式の1週間後には勤めはじめ、以降20代、30代、仕事しかしてきませんでした。そしてようやく落着いてきた40代……久しぶりに色々な本を読み漁っています。

縦割りじゃなく横割りで歴史を俯瞰したい

これは学生時代にもチラリと思ったことなのですが、日本史と世界史ってなぜ別れてるんですかね? 今もそうなのでしょうか。更には文学史や音楽史と混ざってくると、いったいいつ何が起きていたのかよく分からなくなったのは、私の理解力の問題もあるのでしょうが、ナポレオンが死んだ1821年、日本は江戸時代ということに違和感を覚え……もっととても昔の人のような気がしてしまって。1821年は文政4年、伊能忠敬が日本地図を完成させた年。出島はそれよりも200年近く前にできていて、更にその30年程まえに江戸幕府樹立……と指で数えわけにもいかず混乱したので、ただ縦割りに年表を眺めるのではなく、前後左右に渡って見渡しながら日本の、世界の歴史を振り返ってみよういう思いつきでこのサイトを立ち上げました。

また、例えば慶喜は逃げたと言われたりしますが、慶喜が逃げたことで何がどうなったか、もし逃げなかったら誰にどんな影響があって、そのせいであれがこうなって、という妄想をふくらませるのが歴史を学ぶ楽しみ方の一つでもあると思うのです。宵宮雑記の方へは、そんな妄想を綴る予定です。

知識がないのなら、本を読めばいいじゃない

どこかで聞いたことのあるような文句ですが、これも彼女が言った言わない説がありますね。ということで、青空文庫にもないようなマニアックな文書をテキスト化してまいります。

また、ゆくゆくはフロー図のように視覚化する予定です。歴史において真実ではなく事実を少しでも知ることが出来たら、そこから今に至る何か面白いものを発見できそうな気がします。